イベントを100倍楽しむために

数多くあるイベントの種類

イベントにはさまざまなタイプのものがあります。定期的に同じ場所で開かれているようなイベントもあれば、季節、さらには数年に一度というような限られたものもあります。

さまざまなイベントが私たちの身近にあります。別に「アート」に限ったことだけではないのです。「運動会」もイベントです。イベントとは「何かのお祭り」であるのですから、花火大会や夏祭りもそれに相当します。さらには、花見などもイベントです。私たちは自然とそのようなイベントで「季節」を感じたり月日が流れるのは早いものだと、感慨にふけったりすることもあるのです。

それらのイベントに共通することは、「人が集うということ」です。人が集うということは、イベントにとっては「大命題」であるのです。誰も集まらないイベントは「イベント」とはいえないのです。しかも、そこに集まった人は見ず知らずの人であることも大切です。「仲間内」だけではただのパーティなのです。ただのパーティであれば、それはイベントではありません。

イベントを通じて何か新しい発見や、何か新しいコミュニケーションが築けることが大切です。そのような「場」を提供するということが、イベンターとして一番大切なことなのかもしれません。イベントとは、そのようなある種「イベントの対象を楽しむことを超えたコミュニティ」であるといえます。ただ展示物を並べただけであったり、ただそのアートを披露しあうだけの場であったりすれば、それはイベントとはいえません。誰かが何かと出会えること、誰かが何か新しい感覚を抱けること、それがイベントに求められていることです。言葉には出さなくても、それが、私たちが本能的に求めているイベントです。

そのようなイベントを作るためには、自分の身の回りにあるイベントを見つめなおすところから始めてもいいかもしれません。「なぜ自分はそれに参加するのか」、「なぜ人はそこに集うのか」ということを考えることで、自分が携わるイベントに足りないもの、逆に秀でているところ、さまざまなことを見いだすことができるでしょう。私たちが生きている中で「あって当たり前だ」と感じるイベントと、自分が運営しているイベントは何が違うのか、分野が違い、無謀であると感じるかもそれませんが、考えてみることはとても有意義な思考になることでしょう。その結果を自分のイベントに反映することで、集客が一気に変わるかもしれません。

さまざまなイベントの中には、もはや「それなしでは季節を語れない」というようなものも数多くあります。それは私たちの「文化」に根付いたものでもあります。「季節の風物詩を楽しむイベント」は、その時期にしか実現できないから「価値」があるものです。そのような「価値」を自分のイベントにも付加することで、「限定感」を演出することもできるのです。そのようなアートのイベントであっても、どのようなスタイルのイベントであっても、そのイベントがそこに存在する理由があれば、「好きな人は好き」と自然と集まるようになってくれるのではないでしょうか。

逆に意味のないもの、どこでだって観ることができるもの、著しくクオリティが低いもの、その他さまざまなビハインドは、そのイベントの質を落とすことになるのです。

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