イベントを100倍楽しむために

屋外でのイベントのマナー

音楽系のイベントで多い「屋外」での催しは、開催する側も楽しむ側も相応の「マナー」があります。それはイベントとして多くの人が集まるからであり、通常であれば気にしなくてもいいことも含まれています。

まずは開催者側が気にしなければいけない点として、「お客さん」のことをよりよく考える必要があります。屋内などでは気にしなくてもよかったようなことが、屋外イベントでは重要になってきます。例えば「トイレ」の問題です。トイレの問題はイベンター最大の課題であるといってもいいでしょう。屋内会場であったとしても、トイレの不足に悩まされるものです。ただ、屋内であれば整備されたトイレがあり、「人が沢山集まる」ということを大前提にしているのでそこまで気にしなくても運営が可能です。ただ、これが屋外になったとたんに会場によってはトイレのことなど考えられていない場所などもあり、別途新たにトイレを設営する必要があります。

屋外会場で新たにトイレを設けようとすると、それは十中八九「簡易トイレ」ということになります。簡易式のトイレは衛生的にも難があり、臭いなども気になります。一日だけであればまだもつものかもしれませんが、それが複数の日程、ある程度の長い期間になってしまうと考えものです。人間であるいじょう、トイレを使用することは仕方のないことで、生理的な作用である以上我慢し続けるのも無理があります。大型の野外イベントなどに関わる際は、トイレを必要以上に用意し、さらには衛生的にも満足できるような配慮が必要でしょう。

屋外イベントに参加する側、つまり「お客」として参加する人が気をつけなければいけないことは、前述の「トイレ」がどうなっているのかをあらかじめ確認することです。これを怠ると実際に現地で戸惑ってしまったり、不愉快な思いをしてしまったりすることになりかねません。トイレの問題は人が集まる限りついて回ることです。自分も、他の人も、トイレを利用するものなのだということを念頭に置きましょう。

また、お客として参加する場合のマナーで次に大切なことは「ゴミ」の問題です。これは屋内会場でも同じなのですが、屋外の場合は専用の清掃スタッフなどがいない場合もあるため、ゴミが散らかってもイベント撤収時に片付けられないことがあります。するとその場所はイベントの後には汚れたまま、散らかったままということになってしまいます。これは主催者側がゴミをうまく処理できるような対策を講じているべきでもあるのですが、なによりも「捨てなければゴミは発生しない」のですから、参加者の最初のマナーが問われるものなのです。

イベントは確かに楽しむために存在しています。ただ、そのイベントはあなた「だけ」が楽しむものではなく、そこに参加している「みんな」が楽しむためのイベントです。そして人と自分は価値観が違うものですから、イベントを最大限に楽しむためには、誰もが楽しめるように配慮することが大切なのです。ワイワイ騒ぎながら楽しみたい人、自分のペースでじっくりと楽しみたい人、イベントの空気、雰囲気が好きな人、さまざまな人がいるのです。そのようなさまざまな人がみんな等しく楽しめることがなによりも大切なのです。

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