イベントを100倍楽しむために

ボランティアスタッフの獲得の仕方

アマチュアのイベントでは、「スタッフ」の人件費というものはとても大きな負担になります。イベントを運営する目的が利潤ではないのだとしたら、かかる経費もなるべく最小限にしたいものです。

ただ、実際のイベント運営を自分ひとりで行うとなるとなかなか大変なものです。もちろん、会場によっては本編を滞り無く進行させることができるスタッフが揃っているでしょう。ですが「それだけ」しかできません。別に凝っていないイベントであればそれでもいいのかもしれません。イベンターとしての自分はただブッキングをするだけ、段取りを取りまとめるだけでも、イベントは成立します。ですが、そこになにかテーマがあって、何か自分が伝えたいこと、イベントを通じて表現したいことがあるとするならば、それだけでは不十分になってしまうかもしれません。やはりイメージ通りのイベントを再現するだけの「人手」が必要になることもあるかもしれません。そのような時にはどのようにすればいいのでしょうか。

結論からいえば、「プロ」でない限りは人件費を支払って、人を雇うことはできないでしょう。「雇用」するためにはそれを賄えるだけの費用が必要です。ですが、一般的なアマチュアのイベントではそれを賄うだけの収益を出すことは難しいものです。よほど注目されるようなイベントでなければ、なかなか潤沢な資金は得られないでしょう。それではどうすればいいのかというと、「ボランティア」で動いてくれる人を探すことです。無償で、そのイベントを成立させるために動いてくれる人を探すのです。

そのような人を広く募ってもなかなか反応は得られません。やはり「ツテ」が必要です。そのようなツテはどこから得るのかというと、同じような「シーン」からでしか得られないものです。例えば音楽イベントであれば、「ライブハウス」というのは独特のカルチャーをはらんでいます。プロもアマチュアも問わず出演しているライブハウスには、そのような「カルチャー」が好きな人が集っている場所でもあります。

自分のコミュニティを広げるためには、そのような場に積極的に参加する必要があります。そして、当然ですが自分もそのカルチャーが好きでいる必要があります。「イベントを興そう」と考えるキッカケは人によってさまざまだとは思うのですが、まずはそのシーン、そのカルチャーが好きなはずだと思います。そして、同じようにそのような文化を愛する人はいるものです。そのような人と「手を組む」ということです。そこにあるのは「上下関係」ではなく、必要なのは「絆」です。そしてそのような絆はどのようにして得られるのかというと「コミュニケーション」で得るのです。

ボランティアスタッフ、共同運営者を探そうとした瞬間に、より良い関係を築きあげるためのコミュニケーションからは逃れられなくなります。それは「人として」真価を問われる場面でもあります。「こんな面白い企画があるんだけれど、乗らないか」ということです。そのような地道なところから始まるイベントもあります。ただ論理的に、ただ理屈だけで、儲けだけで、考えても成功しないことが多いのです。一緒に「それは面白い」と考えてくれるだれかを見つけること、それが先決です。

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