イベントを100倍楽しむために

人を楽しませるためのイベント

イベントを開催する以上は、沢山の人に楽しんでもらいたいものです。沢山の人に楽しんでもらうためには、それだけの人が「楽しめる」ものである必要があります。

世の中には「トレンド」という、「あってないような指標」があります。トレンドは自然と発生するものではなく、そのトレンドに乗ってビジネスをしようという思惑から産まれるようなものでもあります。それ「情報を発信しようとする」誰かが仕組んだものであることも多々あります。イベントなどの興行はその延長線上にあるといってもいいでしょう。現代では誰かが楽しまなければイベントとして成立しないのです。収益をあげるためには、そのようなトレンドを常に押さえておく必要があります。

世の中の人の「好み」は細分化しています。それは自らさまざまなことを調べることができるようになったからです。つまり「インターネット」などで人は自分の気になること、興味のあることをいくらでも調べることができるようになったのです。テレビやラジオ、雑誌などで取り上げられていないことでも、自分が気になればインターネットで調べることができます。そして、自分と同じことが気になっている人いうものはどこかには存在するもので、その人々と新しくコミュニティを形成したりするようになりました。

ただ、大きな流れとしての「トレンド」はやはり存在するもので、そのトレンドの中心には「人に認められる何か」があることは確かです。多くの人が接するということは、それだけ「目が向けられる」ということでもあります。その中で「クオリティの低いもの」であればすぐにバレてしまうものです。トレンドは自然と発生するものではないのですが、裏打ちする「何か」はあるということです。

また、人の好みが多様化しているから発生することでもありますが、「楽しみ方」を限定しないということも大切なのではないでしょうか。人がその物事をどのように捉えるのかは、その人の自由というものです。同じ物事を楽しむにしても、人によって見る視点や楽しみ方が違うものです。「そのような場」が好きな人もいれば、取り扱われている物事を深く楽しみたいという人もいます。そのようなさまざまな人の「楽しみ方」を許容できるようなイベントであることも成功のために必要なことです。私たちは少しずつ人とは違うものです。そんな私たちがひとつのイベントに集まり、同じ物事を楽しむのですから、さまざまな楽しみ方は生まれて当然であると言えるでしょう。

トレンドと人が自由に楽しめる余地こそが、イベントを成功させるためのひとつの要因です。そのようなことを考えることで、「興行」として成功する可能性が高くなるのではないでしょうか。ただ、どのような趣旨でそのイベントを開催するのかという「テーマ」は一貫していなければいけません。なんでもいいから集めて並べましたというようなイベントでは、参加する人にとって違和感があります。違和感を持ったまま楽しむことはできませんから、その点は少し考えた方がいいでしょう。

テーマを持ちつつも、人が自由に楽しむことができ、そして記憶に残るようなクオリティのイベント。それが最低限の命題であるといえるでしょう。

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