イベントを100倍楽しむために

イベントの収益とは

ビジネスとしてイベントを運営するのであれば、そこには「収益」がなければ成功とは言えません。商業的にもイベント本編としても、成功させるのがイベンターの責任です。 イベントの収益は、基本的には「お客さん」からいただくものです。アマチュアの音楽イベントなどでは出演するアーティストから「ノルマ」というかたちで徴収したりもしますが、基本的にはそれは健全な形とはいえません。出演者は「音楽家」であり、集客の専門家ではないのです。まれにアマチュアであっても人気があり、ライブを行うたびに沢山のお客さんを呼べる人もいますが、それは一部に限られるのです。ですから、基本的には「集客」はイベンターの責任であり、「アーティストが呼ぶべきだ」という考えは持ってはいけないのです。「このイベントは満員にしよう」ということであれば、そのようなアーティストだけを集めるべきです。

このように、イベントの売り上げの基本的なところはまず「チケット」がどれだけ売れたのか、というところにかかっています。イベントのもっとも基本的な収益源であり、もっとも重要視するところが「動員」ということです。人がいなければそのイベントは盛り上がりません。人が沢山いて、そこに心を打つ何かがあって、はじめてその「場」が盛り上がるのです。閑散とした会場では、なかなかお客さんのテンションも上がらないというものです。イベントを成功させるためには、まずは沢山のチケットを売ること。それが大切です。

それはある意味イベントが開始する前には決まってしまうことです。つまり、「企画」が大切ということです。しっかりした企画で、それを広く告知すること、「誰かに来てもらおう」という取り組みこそが、そのイベントの売り上げを作るためのもっとも自然な流れです。イベンターとしての仕事のほとんどは、ここに割くべきです。

ですが、イベントとして売り上げを稼ぐ手段はまだあります。音楽イベントなど、人のアドレナリンを促すイベントであれば、イベント当日の「ドリンク」販売は期待できる収入チャンネルです。ドリンクは会場などでの専売になっている場合もありますが、それは条件次第でこちらで売ることもできるようになるでしょう。楽しいイベントであればあるほど、ドリンクの売り上げは伸びるものです。特に夏場のイベントなどでは、自然と伸びます。

このようにして、根本に「楽しい」とか「盛り上がる」ということがなければイベントでの収益は期待出来ません。どのようなイベントを行うのであっても、まずは「内容」と「集客」が大切です。ただブッキングして、並べてみました、というだけでは集客は望めません。イベンターとして確固たる仕事がしたいのであれば、まずはイベントの内容と、それを誰に見せたいのかということを考えるようにしましょう。ただ開催するだけでは誰も来ません。

まずは自分が観たいイベントはどのようなものなのかを考えるようにしましょう。自分ならどんなイベントにお金を払えるのか、自分ならどんなイベントで楽しめるのか、そして同じような趣味を持つ人はどのくらいいるのか、ということです。専門的には「市場」を考えるということです。

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