イベントを100倍楽しむために

イベンターとして生活するためには

プロのイベンターとして、ただそれだけで生活するためには生半可ではない努力が必要です。イベントは「興行」です。興行主として生活することは、アーティストとして成功することよりも難しいかもしれません。

まずは人が注目すること、人が楽しんでくれること、そして「また観たい」と思わせることが大切です。そのためには、自分が扱える「シーン」がどれくらい人に注目されるのか、どのくらい儲かるのかを計算する必要があります。そして、収入源は「イベント」そのものであるのですから、そのイベント毎にどれだけ「自分の給料として残せるか」ということが大切なのです。そのイベントの利潤の中から、次に回す分と自分が食べるために残す分、それらを分配する必要があるのです。

イベント会社に就職するという手段もあります。プロのイベント会社であれば、各アーティストとの関係も深く、ビジネスとしてエンターテイメントを続けているものです。ですが、そのようなところで「サラリーマン」として働き、しかも最初からイベントの企画を担当できるわけがありません。まずは下積み、そして実績を積んでようやくイベントの企画に関われるのです。ですが、それは自分が好きなシーン、カルチャーであるとは限らないのです。

エンターテイメントは地道にコツコツと・・・というわけにはいきません。当たるものは大きく当たりますし、当たらないものはトコトン当たらないものです。当たらないイベントでは儲からないものですし、自然と「利益」が少なくなります。イベント会社であっても、そのような当たらないイベントだけを行なっていては潰れてしまいます。人に楽しんでもらえるイベントですが、「ニッチ」であってはいけないのです。ビジネスにするのであれば、「多くの人が」という大前提がついてまわるものです。多くの人に楽しんでもらうためには、その時に「当たっている」シーンに対して興行する必要があります。

このように「エンターテイメント」のビジネスは難しいもので、ただ自分が好きだからといって並べるだけでは人は食いつかないものなのです。自分がどのように生きて行きたいかという願いはあるものの、それと現実はなかなかリンクしないものです。だから「目標」を追いかけることが楽しいのです。目標を追いかけることは自分にとってのカタルシスになり、「やりがい」を感じることができるのです。

いきなりイベンターとして生活するのは難しいものです。アマチュアのイベントを盛り上げていくということと、そこから利潤を残すことはなかなか成立しません。盛り上がるイベントであっても、利益が全然ない場合もあるのです。どこをどう割り切るか、どこをどう守りぬくかということです。「イベンター」という職業はとても難しいもので、浮き沈みが激しいものです。さまざまな利害関係のなかで、「企画」というひとつの武器に頼って生きていくためには、その「シーン」に対する理解と、誰も考えたことのないようなエンターテイメントが必要です。「それだけ」でいきなり生活はできません。まずは「確固とした収入源」を確保してから、やりたいことをはじめるという選択肢がいいでしょう。

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