イベントを100倍楽しむために

屋内でのイベントのマナー

一般的に「イベントが開催できる場所」には限りがあります。それなりの動員を見込むのであれば、それなりの広さの会場が必要で、ある程度の「音」を発する会場であれば、その「音」を出してもいいような場所が大前提になります。

一般的なイベントは、それらの催しをすることに馴れた会場が選択されています。そして複数の専門スタッフが関わり、音に関しても、会場設備に関しても考えぬかれたものになっています。あなたが開催するイベント、または参加するイベントがどのようなレベルであっても、この「会場」に関して考えられることはだいたい共通しています。

屋内でのイベントでは、特定の会場で特定の日時に催しがなされるということになります。その会場はイベンターがその日のその企画のために借り上げたものであり、「イベントのため」の場所ではあるものの、別の日程には別のイベントが組まれていたりするものです。そのような会場は各催しのための会場を「レンタル」することで成り立っているため、ある程度のイベントであれば難なく飲み込むことができるのでしょう。

ただ、これが、プロが使うような会場ではなく、小規模のライブハウスのような場所であれば立地的にそんなに恵まれていないかもしれません。場所によっては普通の住宅街の中に存在していたりする場合もあります。もちろん、ライブハウスでも日々催しが行われているのですが、「動員」には限りがあるもので、100人規模の会場も沢山あります。

イベンターとしても観客としても気をつけなければいけないことは、それらのライブハウスでは恒常的に近隣の住民との間にトラブルを抱えているかもしれないことです。「音」というものは目には見えないものの、確実にそこに「存在するもの」です。人によってはこの見えない「音」が暴力に感じられてしまい、マンションなどの集合住宅での「騒音トラブル」などでは「音のトラブル」によって「ノイローゼ」になってしまうケースもあるなど、なかなか厄介なものです。音楽系のイベントでは「音」と付き合う必要が必ずあるので、住宅街の中にあるようなライブハウスではそれらをどうシャットアウトするか、どのように処理しているのかということが大切なポイントになっているのです。

イベントでも、立地によってはその会場、他の参加者だけではなく、近隣住民のことを気にする必要があります。例えばイベントの最中、あるいは終わったあとに会場周辺にたむろして騒いだりすることはご法度でしょう。イベント会場から出てしまえば、そのイベントと「関係がない」というわけではありません。そのイベントがなければ、そこで騒いでいる人は「そこにはいなかった」わけですから、イベントの存在自体が「因果」として成立するのです。

イベントに参加するということは、観客として楽しむのであっても主催者側として運営するのであっても、「関係ない人」から見ればみんな同じ「集まり」なのです。観客として参加した人がマナー違反をしたとしても、咎められるのはイベンターです。ともするとそのイベントは金輪際その会場では開催できなくなってしまうかもしれないのです。イベントに参加した瞬間に、「自分もそのイベントを構成している」ということを忘れてはいけません。

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