イベントを100倍楽しむために

イベントに出演するメリット

イベントはイベンターだけのものではありません。それを見に足を運んだお客さん、そしてイベントの運営を支えるスタッフ、さらには「出演者」が深く関わっているものです。

イベントと、そのイベントに出演する人は、特に深い関わりはないことが多いです。プロが集うイベントでも、アマチュアだけが集まるイベントでもそれは同じでしょう。ただそこにあるのはイベンターが定義した「ある共通項」です。要するに「ひとつのイベントに出てもらうとまとまるなにか」を持ち合わせた人だけが、そのイベントに参加しているのです。逆にそれが「ない」ということであればそのイベントは何のポリシーもないイベントということになります。ただ手近なところからいろいろな人を寄せ集め、とりあえず並べただけというイベントになってしまいます。

何か芸術に携わる人、例えば音楽、例えばダンス、さらには手品などのパフォーマンスなどに関わる人は、それらを観てもらいたいという願いが少なからずあるものです。「人に観てもらうこと、楽しんでもらうこと」を突き詰める
と、その道だけで食べていける「プロ」になりますし、そのようなことを目的にしていなくても、純粋にそのパフォーマンスに関わることが好きであったり、ライフワークとしてやめられないというような状態であったりする人もいるでしょう。

それらの人々を仮に「アーティスト」と呼ぶとすると、それらのアーティストのそれぞれのパフォーマンスを披露する場が「イベント」であることは間違いありません。イベントは一種のお祭りですから、その場にいて楽しい、自分が知っていたアーティスト以外にも自分のお気に入りが見つかるかもしれない、などという「期待」を、お客さんが持っているものなのです。そのような「期待」は、その場のパフォーマンスに対してとても好意的な意識を与えることにもなります。自分が知っている人が目当てだったけれども、それ以外の人でも「楽しもう」というような気持ちです。

うまくいくイベントではそのように「アーティストにとっては追い風となる雰囲気」をはらむことがあります。そのような状態であればとてもパフォーマンスがしやすいものですし、さらには自分の新しい「ファン」を獲得することもできるかもしれません。そのようなイベントに出会えることは、アーティストとしてのメリットです。

さまざまなイベントに出演した実績のあるアーティストであれば、雰囲気でそのイベントの「雰囲気」を感じ取ることができます。もちろん自分でもお客さんを呼ぶ努力をするものですが、それ以外にもその場に「イベントを楽しもう」という人がいること、それがアーティストの感じる「良いイベント」です。目当ての人だけを観て、あとは「興味がない」というお客さんが多いようなイベントは、それはお客さんが悪いのではなく、「そのイベント」が悪いのです。つまるところそのイベントを企画したイベンターが悪いということになります。なにかコンセプトがずれていたのでしょう。お客さんに対して突き刺さるものがなかったのでしょう。

そのようなイベントに遭遇してしまっても、アーティストは最大限のパフォーマンスをするものです。ただ、どうせ全力を尽くすのであれば、大勢の人に観てもらいたいですし、大いに盛り上がってほしいものです。

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