イベントを100倍楽しむために

イベント収益の分配方法とは

イベントを開催した際、その収益は自分だけのものではありません。そのイベントを成功させるために関わった人は沢山います。そのイベントのために奔走した人は沢山いるのです。

イベントの売り上げをどのように分配するのかということは、しっかりと最初から決めておく必要があります。それは明文化し、明朗である必要があります。まずは会場とこちらの分配です。ただ、ほとんどの場合はイベントで沢山集客できたとしても、出来なかったとしても、同じ費用を会場に収めなければいけません。それはイベンターにとっては基本的な「経費」なのですが、実はドリンク販売などをこちらで行った場合は、会場の収入源を少し奪ってしまっているで、配分した方がいいのです。もちろん、あらかじめ「ドリンクをこちらで売らせてほしい」と交渉した際にそのような「分配」の話しになるはずです。まずは核となる「会場」との交渉。これが大切です。

そして次に大切なことは「出演者」との交渉です。「ノルマ」という徴収ルールを定めないことが鉄則ではありますが、もしも、やむを得ず「ノルマ」を定めているのだとすれば、「何枚目以降はいくらかバックする」という条件も必要でしょう。イベントを開催するためにはそれらの出演者の方々は欠かせない存在です。ただ、どれくらい集客できるのかわからない状態なのであれば、それは最低限のノルマも仕方がないかもしれません。ただ、それでも尽力したアーティストに対して「バックできる」体制は必要なのです。それが「節」というものであり、アーティストとの関係を構築するうえでも重要な要素となります。

そして、イベントを支えたスタッフに対する報酬です。それもある意味イベントの集客が成功しても失敗しても、支払うべきものです。ですからどちらかというと「経費」です。ただ、興行的に成功したのであれば、そこはある程度プラスオンしてあげることが大切です。集客に尽力したスタッフ、盛り上げることに尽力したスタッフに対しては、その礼が必要です。そうしなければ、次回の開催以降モチベーションが維持できないかもしれないのです。スタッフがしっかり働いてこそ、みんなが楽しめるイベントが作れるのですから、スタッフの努力を無視するようなことがあってはいけません。

つまり、イベンターとしては「公平」であることが大切です。常に公平でいること、そして常に「明快」であることが大切です。「ルール」として定めてあって、そのルールを誰もが理解でき、納得できる形で表現しておくことが大切なのです。関わる人すべてが「フェア」であると感じることができるイベント、そしてそれが盛り上がることが、関係者にとってはなによりも信頼できるキッカケになることです。

勘違いしたくないのは、イベンターは「役割」でしかないということです。イベンターとアーティストの間には実はその役割の差しかなく、イベンターの方が「偉い」ということは決してないのです。フェアでいること、それぞれの立場の人を尊敬すること、人として節を通すことが、信頼できる関係構築のためには必要です。まずはそこから全てをはじめるべきです。盛り上がるイベントの裏には、そのような信頼できるイベンターがいるのです。

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